少し前の話だが、アップルが提供しているiTunesストアが全米の音楽小売ビジネスでTOPの座にいるというニュースが出ていた。iTunesが成功した理由について境真良氏の「テレビ進化論」(講談社現代新書)によれば「DRMの制限付きで有料の音楽ファイルでも不法に配布されているmp3ファイルを超える価値を提供すれば勝てる」という旨の内容を述べられている。

これはもちろんごもっともであるが、それは理由の一つであって最大の理由ではないと思う。

最大の理由は「CDのリッピングを行って簡単にiPodに自分の音楽ライブラリを作る機能が優れていること」である。そしてさらに、そうこうしているうちに「CDを買ってもストアで買っても同じようなもの」 という価値観を与えたことである。

つまり、「ユーザの好きなコンテンツを適度なデバイスに便利に整理してくれる道具」が勝つのである。

さて、音楽はiTunes+iPodの一人勝ちと言えるが、映像はどうなるか。

この法則に乗るとすると、近いところでAppeはAppleTVを販売しているが、テレビを録画する機能がない。

Tivoは優れているが中途半端である。

そうするとHDRを発売していてDVD流通も手がけている日本勢にひょっとしてひょっとしたら勝機があるかも?

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