昨今、テレビCMの価値に関する議論が盛んに行われている。取り巻く環境として、インターネット・携帯電話・ゲーム機・MP3プレーヤーなど、テレビ視聴自体を減少させる可能性のあるメディアの普及と、ビデオレコーダを利用しての視聴スタイルの変化などがある。
たしかに、テレビCMにインターネット広告的な性質を求めても苦しいものがあるであろうが、だからといってテレビの価値が下がるとも思えず、下げるべきでないと思う。
ただ、技術の進化に伴って利用者の望む方向にCM流通形態が変化していくのはいいことだと思うし、そうあって欲しいと願っている。それで事業者によっては短期的に不利益なことがあったりカニバリゼーションを起こすことは当然考えられる。
一方で、放送メディアとして、公共性を伴いかつ世界的にも信頼される放送メディアを確立するべきではないだろうか。今の民放のコンテンツが全般的に魅力が十分でないと感じるのは私だけではないと思う。
またインターネット広告市場が成長しているとはいっても、PCやソフトウェアはほとんど米国製であったり、セキュリティや性能が安定していないなど、メディアとして捕らえるにはかなり未成熟で信頼性が低いと思う。
せめてブラウザだけでも国内で作って、メディアとしてだれもが信頼するものにする方がよいと思う。