米Adconion、「Joost」の資産を取得 -INTERNET Watch.
youtubeのgoogle買収からはじまり、このニュース、国内ではgyaoのYahoo買収など、ネットを使った映像ビジネスはまだ勝者がいない状況と見える。
映像配信の市場で強くなるのは、「映像資産」を持つコンテンツ企業、「顧客ベース」を持つISPやツタヤなどの流通業、「端末と流通の組み合わせ」を提供できるプラットフォーマーになっていくであろう。つまり流通を手がけているポータル/テレビ/広告は、技術力と営業力があるところだけが残って寡占化が進むことを意味する。
Joostは映像資産とプラットフォーマーを両方指向して、資産を諦め、ついにプラットフォーマーも時間切れとなってしまった。優れたシステムなのに残念だ。
今後さらに流通コストが下がっていけば、映像資産と顧客ベースの両資産の価値が一層高くなっていくであろう。あと必要なのは、未だに難しいユーザ課金。コンテンツを有料で購入する文化を作らなければならない。DVDレンタルが有料なのは当たり前なのだから、映像をみることが有料なのは誰しもが理解していること。難しいことはよく理解しているが是非とも作らなければならない「社会のコンセンサス」だ。