自分自身が産まれて50年弱。起業をして16年。親になって18年。
多くの人に支えられて育つことができました。
タイトルに起業家の血筋、と書きましたが、おそらくきっと私が起業した理由にも関係があるかもしれないと思っています。
私の祖父は、現在の経済産業省の役人として働いていましたが、その後、生まれ育った山形県に戻り、和菓子屋を開業したそうです。祖父は菓子職人ではありませんでしたので、職人さんを雇用し、自身は仕入れやマーケティング活動をしていたと思います。なかなか経営が安定せず、知人に購入をお願いしにいったり、親戚の農家から卵を仕入れたなど、大変な苦労があったそうです。当時幼少だった父が、折に触れてこの和菓子屋の経営を手伝った話をしていました。自転車で卵を運ぶ途中に転倒したこともあったそうです。
父はそんな祖父を見てからでしょうか、父は祖父とは異なる職業を選びました。しばらく務めておりましたが、その後49歳で起業しました。医師でしたので必要な設備も多く、多額の負債を抱えての起業でした。私は当時は私学の大学生で、バブル景気をいいことに、父の苦労も知らずに呑気に学生生活をしていました。
次は私のことになりますが、最初は起業にはあまり意識は向かず、ITやテクノロジーを扱う会社での仕事を楽しんでおりました。その後36歳になる年に、新規事業をいくつか立ち上げた経験から、今度は自分自身も事業を立ち上げてみたいし、お客様の新規事業立ち上げに体を張って役に立ちたいと思い、設備はいっさい持たず、体一つで有限会社設立に必要な300万だけを持って起業したのが始まりです。
小さな起業家の私にも3代続いた起業家の血筋が関係しているのかも、そう感じている今日この頃です。